2018年4月7日土曜日

モラハラの精神構造(女性被害者の場合)



本日は長いです。


優越欲求と承認欲求が過剰にある精神構造になっていき、

素敵な自分だけでいたい切ない願望を、

いつもいだくような状態になってしまった男性とトラブルが起きる。

モラハラの被害にあった女性から、

パートナーのモラハラ行為は、

なぜやめられないのかと質問されることが多いです。

ご紹介します。

「精神の後退と破たん」です。


優しい部分もあります。

穏やかな時もあります。

でも、スイッチが入ると攻撃的な行為をします。

それは自宅の中で起こっています。

第三者が居るところではやりません。

男性の場合は特に。

メンツで生きてる生きものです。

男のこけんに関わること。


紳士でありたい、デキル人やカッコいい男で居たい。

しかし、

潜在意識には、誰かに依存して評価して貰っていないとどこか不安がある。

安定しない。自信があるようでない。

いつも自分の立ち位置を確認していたい。

所属先・居場所を探している状態なのよね。


恋愛中やセックス中に増えたセロトニン神経物質が、

時間が立って減ってくると落ち込みがまず始まります。

不安が出て来て、そこで自己嫌悪に陥る。

興奮が冷めていくこと = 不幸 の公式。

これをまずなんとか解消したい願望があります。

興奮させてくれ。楽しませてくれ。

僕にそのことを言わせるな。早く気づいてくれ。

出来る限り欲求不満が起きないようにしてくれ。

そんな気分が現れてきます。


紳士でデキル自立した男でありたい気持ちと、

女性に構って欲しい。とことん尽くして欲しい。甘えたい気持ちがせめぎ合う。

メンツ上、依存を拒否する気持ちが加わって、

苛立ちが始まります。

葛藤です。

抱えきれなくて、

「誰かが自分を怒らせた」の公式が発動。

問題を女性のせいにして八つ当たりが始まる。

高圧的態度、物に当たるなどして怒りをぶつけます。


自分の優位性が認められると落ち着きます。

このときは高揚感に浸っています。

しばらくすると高圧的態度や怒りを振るった自分に罪悪感を感じる。

失態に卑下と絶望感を感じています。

そこで少し鎮静する時間が訪れます。

この時間に行われる優しい振る舞いは、

罪意識からの補償行為の現われです。(←これでチャラにしてねって感じ)

自己評価のためであって、女性のためではありません。


紳士でデキル人、自立した格好いい男でいたいのに、

それが持続しない、出来ない。不可能に近い。

それでまた葛藤です。

抱えきれなくて、

それでまた苛立ちが始まり、

「誰かが自分を怒らせた」の公式が発動。

問題を女性のせいにして怒りをぶつける。


失態と痛みを感じたくないので、

精神性の後退が始まり、

感情を封じ込め残虐な行為に向かいます。

言葉巧みなナルシストが表面化。

肥大した自己が舵を取ります。

自分にいい気分を味合わせてくれない女性はろくでもないとなる。

無価値。

支配者気分を味わいたくなると、

「誰かが自分を怒らせた」の公式が発動。

目的を達成できればいい。

利益に繋がればいい。

権力こそ愛情の証。

俺様に従って当たり前。

暴力を振るわせる女が悪い。

精神性の破たんが起きます。

それで自分を救っているんです"(-""-)"

反社会性病質がだんだんと思考回路を占領していきます。

亭主関白なんて言葉を持ち出して、

自分を正当化していたり、

問題を女性側にあると吹聴して、

隠ぺい工作を続けます。


別離しても、

しばらくするとまた誰かに依存したくなる。

女性を求めたがる幼稚な自分が出てきます。

弱者に依存しなければ、とてもじゃないけど一人で居られない。

境界性と自己愛性の問題と相まって、

恋愛やセックスを求めていきます。

禁断症状が現れて自慰行為では満足しないんですね。

それで求愛をやめられないで、

次のターゲットを探し出します。


依存症と反社会性と禁断症状の同座。(アルコール中毒症と酷似)

病気だと自覚したほうが改善が見込まれます。

すでに意識の範疇を越え、

脳の仕組みに振り回されてにっちもさっちもいかない状態。

女性と離れて、

自粛生活することをおススメします。

過剰に働き過ぎる神経の興奮の鎮静を最優先に。

メンタルヘルスも必要です。


なんでこうなるかと言うと、

幼少期からの成育歴に何らかの問題があるからです。

愛情不足を味わってます。

否認・拒否・見捨てられ体験をどこかでしています。

正直な自分を認めてもらいたいのに、

親に拒否されて認めてもらえなかった。

機能不全家族や偏狭な教育方針のため居心地が悪く、

心身のどちらかか、

もしくは両方で体罰や精神的苦痛を味わってきています。

愛着の問題が未解決のままなんですね。


男性の場合は、

母親との関係が悪いと、特に影響を受けると言われています。

母親と女性が被るからですね。


純然たるコミュニケーションスキルを発達させようとするのではなく、

「理想の自分」にしがみつき「力の誇示」による優越心で、

劣等意識を賄おうとするため、

精神の後退と破たんが進行してしまうのです。


他のケースでは、

容姿や体格にコンプレックスを持っていたりします。

若年時の恋愛で屈辱を味わっているとか。

幼少期はとてもおとなしい性格だったけど、

抑圧の反動で成人期を迎えてから突然反社会性になっているとか。

この場合は頭脳で勝負するしかなくなって、

対人支配に異様な執着をするようになります。

自分を罰した過去の人物を投影し、

復讐を再現して満足しようとするのです。


結果、支配こそ人生のすべてになり、罪悪感などなくなっていきます。

自ら望んで、弱者を保険代わりにして巻き込んでいくってわけ。

自分より年齢が著しく離れている人や、

黙認するだろうと見込んだ人がターゲットになります。

彼らは自分と同じように孤独で寂しがりやな人を選りすぐって、

同じことを繰り返してしまいます。

ブログではこの辺で。


共依存症の女性が巻き込まれて、

大変なことになるのは、

相手の男性のターゲットにふさわしい人格だからなのよ。

女性→紳士的行為を一番最初に印象付けられているのでコントロールされやすい

女性→私が尽くせばきっと彼を立ち直させることが出来る(共依存+境界例+万能感)

男性→「誰かが自分を怒らせた」の公式の常習者(優越・承認欲求+境界例+万能感)

男女→理想テーマパークを作れるはずだ万能感、ナルシシズムへの執着

それぞれの精神構造上、ガチッとハマってしまいます。


彼らが苦手とするお相手は、

自分より頭がキレる人。

主導権を握れない悔しさは、

最も屈辱・苦痛です。


興奮がエスカレートして別離を持ちだしても、

脅迫まがいな行為をくりかえす男性には、

一人で抱え込まず、

法的措置を考え相談することが望ましいと思います。

接近禁止令って手段が必要になる場合があります。



そして明日は、女性が加害者の場合です。






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