女性は生まれ持って、
感情の世界に生きていると言われ、
男性は生まれ持って、
思考の世界に生きていると言われています。
一方で、
元来、両方のエネルギーを持ってはいるが、
自分の肉体に相応しくあるように、
もう片方が置いてきぼりになると、考えることも出来ると言われています。
どちらにしても、
意識しないと、
対極の異性の要素「男性性エネルギー」「女性性エネルギー」には、
無頓着のようです。
しかし、
交際を期に異性の中に、
内なる異性要素を投影することによって、
自分が意識しにくい無意識を知ることが出来ていく。
異性要素をもつ「アニマ・アニムス像」に、
まるで導かれるように、
自分の人格を成熟させて、
人格の向上を目指していく仕組みは、
面白いシステムですよね。
恋愛を通して人は成長するって素敵です。
中盤の今日は、要素の復習ね(*^^)v
男性の中にある元型アニマは、エロス的要素を持ってます。
豊かな感情や創造性を司ります。
これが否定的に働いているときは、
感情の暴走、妄想観念に呑まれます。
論理的とは、かけ離れた解釈などが起きます。
エロス要素が理性を奪うからです。
肯定的に働いている場合は、
豊かな創造性の発揮。そして自発性へ。
感情は抑圧せず、自己表現力の土台へとつながります。
エロス要素が強く働いている時って、
自尊心がくすぐられ、ヒーローっぽく振る舞って、
高揚感の中に陶酔しているような感じです。
情熱的なエネルギーは大事です。
否定的な働きで良く見られる行動は、
誇示や誇大化が見られます。
自分は世界の中で、一番強い男性のような錯覚へ。
自己顕示も強くなります。
自分が英雄的であることが重要となっていきます。
異性関係の場では、
エロス要素が強く、不特定多数の女性とのロマンスもOK。
セックスの対象だけだったり、女性を「モノ扱い」したがる傾向あり。
女性の尊厳に意識は向かず、粗雑、悪的で振る舞う傾向があります。
理性より想像が勝っているからですね。
中には、エロス要素の不明瞭さに耐えきれない過剰反応で、
女性をすぐヒステリーだとか、理解不能だと批判して、
遠ざけたりします。
回避行動が起こることもあります。
次に、女性の中の元型アニムスは、ロゴス的要素があります。
論理性、知性的な理解と社会性です。
肯定的に働く場合は、
創造性に秩序立てた論理性が、
段々とプラスされてきます。
新しい分野や環境の開拓への探索心などに繋がります。
社会性への積極的参加ですね。
ロマンティックな要素が、
逆に少しずつ減っていくと視るといいのかな。
否定的に働いているときは、
未熟さゆえに、
誰かの社会的意見の模倣や、
取って付けたようなテレビや新聞の意見のコピーになりやすいと。
異性関係の場では、
否定的に働くときは、
主体性を明け渡し、隷従しやすいってことですね。
アニマ人形なんて代名詞がありますよ。
また、模倣をするくらいですから、
少女漫画や小説や童話のストーリーそのままを、
希望しちゃう。
シンデレラ症候群なんてありましたよね。
もしくは、ロゴス的要素に恐れを感じて、
男性を拒否するような行動に出ることもあります。
回避行動が、やはり起こることがあります。
アニマ・アニムスの初歩段階の説明は、この辺で一応終えますね。
肯定的であれ、否定的であれ、
どちらにしても異性との交流の中に、
自分の精神状態を探ることは可能です。
精神年齢に相応しい欲求行動になっていますよ。
人は、
「一人では自分が良くわからないのだ」と、
言ったものですね。
男女関係の中に、
見事に反映されています。
人って良く観察すると、
本当に欲するままに行動しています。
これも、男女関係が一番密接で、
隠しようがないのだろうと思います。
また、
近すぎるゆえに、
見たくないものまで見えてしまう。
そんな場所なんですよね~
ラブアディクションになってしまったことだって、
成熟させてくれる貴重な経験だと思ってみましょう。
これからの人生をどのように生きたいか、
真剣に考えるためだと思ったら、
かけがえのないドラマなんだと思うのです。
出来事の起承転結の「結」は、
克服プロセスによる精神性の向上なのだろうと思います。
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