2017年10月22日日曜日

人生の成熟へ向かう第四段階

第三段階から最終段階へ。


男性の中のアニマは、叡智の段階へ。

性から聖への学び。

一般の精神性のさらに上を行く学びです。


真理探究の伝授。

男性性と女性性の統合への敬意。

禁欲的倫理への理解と形成の伝授。

人間の真実の学びを、教えてくれるアニマです。

第三がマリア様なら、第四は菩薩的。

精神性と道徳心の成熟。

あまり、なじみがないかもしれませんね。

一般常識の精神とは、

病理や精神医学や心理学におけるものです。

叡智と言われても、

なんのこっちゃとなる人の方が多いと思います。

世俗観念を越えた分野なので、

運が良ければ、教養に出会える感じですかね。


男性は、母から生まれて母へと戻ります。

どこかの書籍で、

男性は、

母のまわりをまわり続ける人工衛星のようだと、

表現しているのを印象的に覚えています。

高められた男性の精神性は、

いつしか女性の中の母性に身をゆだねるような、

純真な子どものような状態に、普遍的無意識層が回帰するのね。

女性を守っているようで、

でも同時に守られている感覚を思い出す。



一方女性のアニムスは、意味の段階と言われています。

こちらもつかみにくいかもしれません。

哲学や宗教観、道徳観への理解です。

叡智のアニマと対になってます。

人としてこの世に生まれて、

人間の本質から起こす数々の欲求行動と抑制への理解。

変わりゆく時間中で、どのように自分を捉えなおして生きていくのか。

時代や国土習慣を越えて、

社会を学び、人を学び、命の流転を学ぶ智慧。

多くの経験と教養を身につけなければなりません。


否定的な働きの場合は、

禁欲過ぎて、これもまた「神」「神のような相手」に、

深く隷従してしまうのよね。

殉教者みたいな感じです。

行動が現実離れしていきます。

ルールや意味に囚われ、自分の意思を見失い、

自分で自分を、

マインドコントロールしてしまうような感じです。


最終段階は、

アニムスの否定的な働きさえも熟知したうえで、

女性元来の要素である、

豊かな感情と創造性をフルに発揮して、

老若男女を内包する太母のイメージに近づける必要があります。


第四段階がしっかり開花している女性は、

女性と言えど、

男性と対に、

社会的問題や色々な論議が交わせるようになり、

信頼感と安心感を与え、

知恵を出し合い、与え合える良き相談者になってます。


男女の性別を越えた相棒的。

足らぬものを補ってもらう関係ではなく、

対等なパートナーシップが可能になっています。

益々の男性の社会進出や成熟に、

一役も二役も関わっています。

社会的成功者の影に、女ありって言いますね。



男性性エネルギーも、

女性性エネルギーも、

上手に内省しながら、熟考の姿勢で成長させること。

それが、大事なのよね。


ヒントは、

老賢人(オールド・ワイズ・マン)と、

太母(グレート・マザー)。

相手に相応しい自分であることを目指す。

愛する人のために、何が出来るようになっていたいのか。

愛する人に、何を与えてあげられる自分なのか。

自分の精神性エネルギーの状態を知っていくことは、

とても大事なのことなのではないでしょうか。


おそらくこれは、

ただ年月を過ぎた「老人」と、

歳月で数多くの経験を重ねてきた「高齢者」ほどの、

差になるのだろうと思います。





湘南茅ケ崎Salon Hanamizuki
通販サイト☆アーユルヴェーダnewsでアーユルヴェティックカウンセリングもチェック!