昭和時代。
女性に家事育児全般を任せていた時代。
男性は仕事に専念し、
女性はみな、本能的に育児が出来るものだと思われていた時代です。
良妻賢母の名の下、
次から次へと責任を抱えて心理的に切羽詰まり、
子どもへの教育をさらに過熱していく母親たちを、
アダルトチルドレンマザーと読んでいたのを知っている人はいるでしょうか?
パワーゲームが絶えない環境の中で育児をし、
子どもに心理的負担をかけていたことを、
子どもの一言や反抗、引きこもりなどによって、
後々気づきます。
それを機に、
昔の子育ての問題に気づき、
改めて子どもと関わって、
古傷を癒そうと積極的にサポート役を担ってくれる女性たちが、
少しずつ増えています。
カウンセリングが最も最高峰に位置づけるゴールは、
パワーゲームとは無縁の温かな親子交流です。
実現には、大人側の自省と努力が必須です。
謝罪だけでは意味を持ちません。
子どもたちは、
『親の言ったことよりも、やったこと・やってることを見ています』。
臆せず、狼狽えることなく、
子どもと誠実に向き合い、
実際に、親が肯定的な行動を繰り返し示すのが大事です。
現場に立つとメンツが関わるので、
パワーゲームに手を出さないようにするのが、
非常に困難に感じる人もいますが、
ぜひ乗り越えていってほしいと思います。
育児で一つも失敗しない人などいませんからね。
心細くなったときは、
同じ活動をしている人が自分以外にもいると知ってください。
新しい交流は、
①過去の否定的な行動と、
②肯定的な行動の二つを親子で共有し活用できるので、
お互いの人生に非常によい効果をもたらします。
親と子の心と心が安心して近づく喜びを、
ひとりでも多く味わっていただきたいと思います。
再構築は財産です。
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