2019年8月5日月曜日

予期に反する行為が溝を深めて傷をつくる&質問回答編(カリスマの受容)

庇護されるところで庇護されない、

叱られるところでないところで怒られる。

突き放し、罵倒、大声、激情、大きな物音、体罰など、

そうしたものを通して、

支えのない軟な自分が剥き出しになり、

無防備な状態に立ちすくむ感覚が、

『恥の感覚』の最初期だといいます。



あなたが恥をかいた経験のある人なら、

昔のことを思い出しながら、

心理構造を学んでいただきたいと思います。



子育てをしている人も、

ブログを読んでくださっているので、

簡単にご紹介。


乳児期はとにかく笑って笑って対応するほうがいいの。

笑顔こそ安心の薬。


目で養育者を精一杯追いかけて、

狙い定めて抱き着いてくるでしょ。

あれは安全基地を求めてのこと。


子どものしつけって、

離乳にしても、トイレトレーニングにしても、

失敗に着目するより、

一緒にやることが楽しいねってスタンスが必要です。


養育者の生活リズムを、

あえて楽しませて吸収させるほうがいい。

信頼できる人だと思うから、

子どもは養育者の制限ですら内在化出来るのです。


妙に養育者がルールに厳しかったり、

出来なかったりしてすぐ不機嫌な顔になっていると、

子どもは親のボディランゲージをみて、

敵意を先に覚えてしまいます。


子どもにとって、

予期に反する親の厳しい行為は、

大きな心の痛手となります。


三つ子の魂百までの通りなのね。


古い恥の感覚にがんじがらめにされないように、

人間の心理構造を知って欲しいです。


今ブログを読んでいる人の中には、

恥の感覚の再現によって、

沢山の苦痛や、

不自由を味わってきた人もいると思います。

是非、この機会にもう一回、

要らない記憶を払拭して、

明るい気持ちでアイデンティティーの再体制化に挑戦してください。


あなたの心に不安・疑惑が感じ取れたら、

すぐ「恥の感覚が呼び起こされているんだね」って丸っ♡と包み込んでみて。

優しい親心で大丈夫って落ち着かせを実行し、

自分で自分の不安・疑惑を小さくしてあげられたら、

眠っていた「自律性」の種が芽を出し始めている証拠ですよ♪






質問回答編

不良連鎖アイデンティティーの場合だと、

代理自我を求めて止まなくなるとありますが、

中高年になってカリスマ性にどっぷりハマるのは、

それに値しますか!?

とのご質問を頂きました。


カリスマ性のある方を追従する行為は、

代理自我的存在を求めていると言えます。


これは心理学で説明すると、

幾つか考えられます。

・モデリング 特定の人物を模倣することで同一化し、安定を図る

・愛着 特定の人物との繋がりを持っていると思うことで、不穏状態が緩和する

・境界性人格問題 他者と同一化することで孤立・見捨てられ感を緩和する

・失調状態 相手の教えを追従することで、マインドコントロールされている

・対人依存 ヤドカリと似た習性で帰属先を求めて浮遊している状態

・現実逃避 非現実性への憧れ

・恋愛妄想 性アイデンティティーの問題

これらが代表的な心因になりえます。


非自律性の場合、

ご自身を安定させるために、

追従する存在と言いつけ(学識・教え)に同調する行為を強く欲します。

また、

この仕組みは相手に支配される状態となっており、

劣性の感覚が身についています。

そのため、

もともとご自身が追従していたものとは、

まったく異なった性質や力に、

内なる優劣意識を投影し、

自己を優位に見立て防衛する手段が働きます。


不良連鎖アイデンティティーの場合では、

青春期以降とくにアイデンティティー拡散がハッキリ現れます。

極端化、白黒思考になっていることが大変多いです。

そのためカリスマ性に著しく傾倒し、

ブランディングやステータスとして利用されることが多いです。

カリスマ性のある方の言葉はその人にとって、

鶴の一声(神事)に等しくなることも。

これで人格育成は停滞を余儀なくされてます。


中高年になっても規範依存性の影響で、

独特なテーマパークが成立し、

それは一つの宗教団体のようになっていることがしばし見られます。










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